少し前にAmazonプライムで見つけて気になっていたのですが、日曜日に見てみました。
いい映画でした。
こういう心が温かくなるような映画好きです。
私はヒューマンドラマが好きなので、期待通りの作品でした。
偏屈な中年の歴史教師と、息子を戦争で亡くしたばかりの寮のおばさん料理長と問題を抱えた男子生徒がクリスマス休暇の学校に居残って、お互いの事情を知っていく中で絆を深めていく話です。
舞台は1970年代のアメリカの全寮制高校のバートン校。
学校で生徒からも他の教師からも嫌われている中年教師ポール・ハナムは、偏屈すぎて見ていておもしろいです。
ここでよし、この映画見ようと思いました。
ポールは金持ちの生徒の成績を融通しなかったために、校長からクリスマス休暇の居残り担当にされてしまいます。
始めはそれぞれの事情で居残った生徒が5人いましたが、4人離脱。
生徒はハンサムだが問題のあるアンガス・タリーだけになります。
アンガスがポールをからかい、改装中の体育館でバカをやって怪我をしたところから調子が変わってきます。
病院に行くために学校を出て町へ、街の食堂へ、誘われてクリスマスイブパーティーへ行き、お互いの今までと違う側面が見えてきます。
だんだんとポールの態度も緩み、クリスマスはアンガスの希望に沿って、ボストンへ行くことに。
ボストンでは料理長のメアリーは妹のところへ行ってしまい、ポールとアンガスは2人きりになります。
2人はたまたまポールの大学時代の同級生に会いポールの背景を知ることになり、ポールはアンガスの両親が離婚、母親は再婚しているという事情を知ります。
アンガスの父は精神病院に入所していました。
2人はアンガスの父がいる病院に行き、父に会いますが父は小声で「ごはんに何か混ぜられているんだ」と言ってきます…。
久々に会う慕っている父にそんなことを言われる。悲しいですよね。やるせないと思います。
3人は学校に帰り、みなで仲良く新年を迎えます。
最後、学校が始まり、アンガスの保護者、母と義理の父がやってきます。
アンガスは父の病院を訪れた際にスノードームを渡していたようで、病院の父が暴れてそれでスタッフをなぐりつけたとのこと。
(スノードームって、クリスマスイブパーティーのときにあったものなのでたぶんその家から盗んでいたことになります)
苦労して入所させたのにもうその病院にはいられず、どうしてくれるんだ、と母親は怒っています。
アンガスが退学の危機。
アンガスはすでに何度か学校を退学になっており、ここを退学になったら次は士官学校に行くことになっています。
校長室で事情を尋ねられたポールは今まで生徒の事情を慮ったことなどなかったのに、アンガスをかばって自分が病院に行かせたのだ、と主張します。
アンガスは問題もあるが優秀で、退学にするのは大きな損失だとも言います。
結果、アンガスは残れて、責任をとってポールはクビになります。
長年バートン校にいたポールは旅立ちます。
2人の絆の話でした。
ポールが魚臭いから車の窓を開けていいかとアンガスが尋ねて、「トリメチルアミン尿症なんだ」と説明する場面があるのですが、たまに魚臭いお年寄りがいるのはそういうことだったんだなと勉強になりました。
トリメチルアミン尿症とは?
摂取した食物を体内で消化分解した際に発生したトリメチルアミンが分解されず、汗や尿、呼気の中に排出されてしまう疾患。トリメチルアミンは腐敗した魚の臭いがするため、魚臭症、魚臭症候群とも呼ばれる。(Wikipediaより)
コメント