こんにちは、くまこです。
最近、ある程度元気になってきました。
良いことなんですが、病気で体調が悪かった時の方が自分が本当に人生でしたいことが
見えていた気がするんですよね。
自分が人生でやりたい本質的なことが。
人間というのは不思議なもので、元気になって余裕が出てくると
少しは嫌なことも我慢できるんじゃないかな、なんて気がしてきちゃうんですよね。
それでやりたくないことも仕事ならと、やろうとしてしまう。
トイレに中国古典の「菜根譚」の文庫本を置いているんですが、
今日読んだ部分にこんなことが書いてありました。
「病気と死について思いをめぐらせる」
色欲というのは、激しく燃え上がる炎のようなものだが、自分が病気にかかったときのことを考えると、たちまち冷めてしまう。
また、名誉や利益というのは、甘い味わいのものだが、ふと自分が死んだときのことを考えると、たちまち味気ないものに見えてくる。
常に死を意識し、病気になったときのことを考えながら暮らしていけば、色欲や物欲、名誉欲といったものに惑わされることなく、人としての正しい生き方をすることができる。
要するに、あのときの感覚、思いの方が正しいものだったと言っているようです。
メメントモリ、という言葉もありますよね。
この言葉にのっとって、自分が病気で一番しんどいときに何を考えていたのか、何を人生でしたいと思っていたのか、書きつけやノートを見返してみることにしました。
そしたら、今後の人生で大事なことが見えてくる気がします。
乳がんになったからこそ、これらの言葉を真に迫って感じることができるとは皮肉なものですね。
あの感覚、これからの人生のために大事にしたいものです。
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